声優さんによるラジオ放送の多様化について

以前は業界内でもラジオ放送はアニメの延長線上と位置づけられてきました。
しかし声優業界におけるラジオ放送は必要なものであるということは近年になって当たり前になってきました。それは1つに声優さんはアフレコ以外にも仕事の幅を広げているからです。
顔出しでのテレビ出演や歌を歌い、イベントにも出演したり、写真集まで作るようになった為、俳優や女優と同じように演技だけではなく、自分自身も売りにする時代になったからです。特に声優の場合、アニメは単なる放送だけで終わらせるのではなく、そういった多方面での活躍をしている人を起用することによって、ラジオを通してアニメ自体をもっと盛り上げようとする傾向にあります。
又、制作を実際に行うプロデューサーやディレクターや監督・作画担当の方を招いての制作秘話を語る回や出演している出演者同士でアフレコ時の取り組みを話す回を放送することでよりアニメの裏側を見たいという人へ向けたラジオ放送を行っています。
それに加えアニメの視聴者や声優さんのファンからお便りとして番組に投稿ができることにより、作品に対する疑問や声優さんに関する質問等を行えるのは、アニメ作品に見ている人も制作陣と一緒になって入り込むという独特な世界を広げています。


独特な世界を広げるようになったのは、やはり聴きたい放送が変わってきたということです。業界もこの視聴者の気持ちに敏感に反応するようになりました。
時代の流れに合ったものを制作することで継続した放送を行うことができるからです。実際に参加してはいないものの制作の一員になれるという点で上記のような制作者のみ知っていることを番組の中で話すことはそれを知りたいと思う人々が多くなったということです。ですから最近の番組はこの路線を軸としながら、出演者によるトークを交わすことを基本としている構成になっています。
又、アニメ番組のラジオ版としての放送だけではなく、単に声優さん主体で放送する番組もあります。その番組では、出演者は1人のアーティストとしてパーソナリティーによる独自のコーナーを設けており、主にファン向けとなっています。
プレゼントコーナーや、ジャンルを問わないリスナーからのお便りを受け付けるというものによって、普通の番組としても聴けるという点でアニメ以外のファンからも支持を集めやすくなっています。このように昔はアニメの延長上にあると言われ続けたラジオ放送は常に求められる番組構成へと変わっており、なくてはならない番組へとなりました。


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